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震災から今までを知るモデルコース | 【テスト】気仙沼の観光情報サイト|気仙沼さ来てけらいん

まちと人の記憶に触れる旅

震災から今までを知るモデルコース

2011年の東日本大震災の被災地である気仙沼。
その記憶と教訓を知り、震災からの人々のあゆみと、まちの復興を感じられるような1泊2日のモデルコースをご紹介します。

気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館


まずは、震災を「知る」場所として向かうのが、「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」です。
大谷海岸ICで三陸道を降り、岩井崎方面に向かうと、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた気仙沼向洋高校があります。その旧校舎を震災遺構として残し、展示しています。

震災時、津波は校舎の4階にまで達し、建物に甚大な被害をもたらしました。この付近の地域の方々は、日頃から防災の意識が高いこともあり、大きな災害が発生しても、学校では犠牲者を1人も出さずに済みました。建物と共に、そうした人々の行動も後世に残そうという想いが込められています。

映像・展示ゾーンでは、当時の人々の感情や心の動き、復興への想いを文字と映像で伝えてくれます。一歩一歩ここから歩みを進めてきた日々が、現在の気仙沼の街の姿へと繋がっていると感じさせられます。なお、震災当時の話を聞きながら館内を案内する「語り部ガイド」は事前予約で受付しています。

所要時間
1時間
所在地
気仙沼市波路上瀬向9-1
開館時間
9:30~17:00(4月~9月)
9:30~16:00(10月~3月)
※入館は閉館時間の1時間前まで
定休日
月曜(月曜が祝日の場合は開館し、翌日休館)、
12月29~1月4日
料金
大人600円、高校生400円、小・中学生300円
体験プログラム
語り部ガイド(1時間30分)、一般団体6,000円、学校教育活動3,000円
問合せ
0226-28-9671
HP
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館

リアス・アーク美術館


三陸道から気仙沼中央ICで降りたならば「リアス・アーク美術館」に向かうのもおすすめです。気仙沼の小高い山の上に建つ、リアス・アーク美術館では「東日本大震災の記録と津波の災害史」や、気仙沼の風土を知ることのできる「歴史・民俗資料展(方舟日記~海と山を生きるリアスなくらし~)」が展示されています。


「東日本大震災の記録と津波の災害史」では、震災の記録写真や当時の人々の心情を伝える展示が行われています。
発災からこれまでに学芸員らが取材した記録写真や収集した被災物の展示は、この街に暮らし、震災から今までを体験した当事者だからこそ残せたもの。

震災の被害は、数値や規模だけで語られるものではなく、震災を体験した一人一人の感情の揺れ動きが、いくつも存在していたことに気づかせてくれます。

所要時間
1時間
所在地
気仙沼市赤岩牧沢138-5
開館時間
9:30~17:00 ※最終入館は16:30まで
定休日
毎週月・火曜日
祝日の翌日(土・日を除く)
年末年始及びメンテナンス休館
料金
■常設展
一般:700円
大学・専門:600円
高校生:500円
小・中学生:350円
乳幼児:無料
団体料金(20名以上)
一般:600円
大学・専門:500円
高校生:400円
小・中学生:250円
乳幼児:無料
■企画展
展覧会ごとに設定
問合せ
0226-24-1611
HP
http://www.riasark.com

南町紫神社前商店街


伝承館やリアス・アーク美術館で震災当時の記録に触れたあとは、実際に被害があった海沿いの方へと向かいます。とはいっても、10年以上の月日が経ち、現在の街の姿は大きく変わりました。
内湾(ないわん)エリアにある「南町紫神社前商店街」は、震災後に再建された場所で、地元の商店や飲食店が並ぶエリアです。
この場所の元となったのは、2011年12月にオープンした仮設商店街「気仙沼復興商店街 南町紫市場」です。当時はチャリティーイベントや、気仙沼を応援するための催しが毎週のように開催され、気仙沼を訪れていたボランティアと地元の人々との交流場所でした。現在では、気仙沼ならではの新鮮な海産物を活かした料理が楽しめる飲食店や、お菓子屋、Bar、気仙沼土産の小売店など様々なジャンルのお店が集まり、このエリアへ観光を目的に訪れる人々も増え、あらたな賑わいが生まれる場所となっています。

所在地
気仙沼市浜見山1-1
アクセス
【車でお越しの方】
仙台方面から:三陸自動車道気仙沼港ICから8分
岩手県方面から:三陸自動車道気仙沼鹿折ICから6分
【バスをご利用の方】
・三陸沿岸道路高速バス(仙台空港・仙台駅・気仙沼・宮古線)
最寄りバス停:気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ
時刻表
・市内循環バス(気仙沼市立病院~気仙沼駅前~市役所前~南気仙沼駅~気仙沼市立病院)
最寄りバス停:南町
時刻表
営業時間
各店舗ごとによる
駐車場情報
近隣に気仙沼市内湾地区駐車場あり
内湾地区駐車場:24時間利用可/駐車可能台数 普通乗用車66台/料金は入場から3時間以内が無料。さらに午後8時から午後12時までは無料で利用可能。
HP
https://kesennumafs.com/

内湾エリア街歩き


紫神社前商店街から海の方へ歩くと、商業施設「ないわん」があります。漁業の中心部であるこのあたりのエリアは、震災による津波被害がとても大きかった場所でもありました。

震災後、ここに防潮堤を建設すると決まった後、どれくらいの高さで、どのような形の防潮堤にするか、市民を交え何度も議論が行われました。ただ単に高さのある屈強な防潮堤を作ってしまうと、海へのアクセスや、景観が損なわれてしまいます。
そこで、このエリアでは、津波発生時に水位上昇の力を利用して浮上する「フラップゲート」を一部採用し、また、防潮堤と一体となった商業施設の整備することで、圧迫感のない防潮堤を整備しました。それが、防潮堤と一体となった商業施設「ないわん」です。

この施設では、気仙沼の穏やかな内湾が見渡しながら飲食ができ、その下の広場「南町海岸公園」では、定期的にフェスやイベントが開催されるなど、新たな観光スポットが生まれています。

所在地
宮城県気仙沼市南町海岸1-14
アクセス
【車でお越しの方】
仙台方面から:三陸自動車道気仙沼港ICから9分
岩手県方面から:三陸自動車道気仙沼鹿折ICから4分
【バスをご利用の方】
・三陸沿岸道路高速バス(仙台空港・仙台駅・気仙沼・宮古線)
最寄りバス停:気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ
時刻表
・市内循環バス(気仙沼市立病院~気仙沼駅前~市役所前~南気仙沼駅~気仙沼市立病院)
最寄りバス停:南町
時刻表
駐車場情報
内湾地区駐車場:24時間利用可/駐車可能台数 普通乗用車66台/料金は入場から3時間以内が無料。さらに午後8時から午後12時までは無料で利用可能。
駐車場情報の詳細や大型バスの駐車場についてはこちら

K-port


内湾エリアの街歩きをしたあとは少し休憩。内湾の海沿いにあるカフェ「K-port」は、震災後、俳優の渡辺謙さんが「繋ぐ」をコンセプトに作った場所です。震災直後から気仙沼に足を運んでいた渡辺さんが、地元の人との交流を通し、気仙沼に「心の港」となるような場所を作りたい、という想いで生まれたここは、カフェとしてだけでなく、音楽ライブやイベントも行われるスペースとして、観光客だけでなく、地元の人々も訪れる場所となっています。
ピザやカレーなどの食事、コーヒーやチャイ、ワッフルなどのカフェメニューを注文でき、ゆっくりと過ごすことができます。

プラザホテル泊 語り部バス

1日の旅程を終えたら、宿泊は「気仙沼プラザホテル」へ。飲食店やお土産購入のアクセスも良く、夜はライトアップされた美しい内湾の風景が楽しめます。

所在地
宮城県気仙沼市柏崎1−1
お問合せ
0226-23-1313
HP
気仙沼プラザホテル

そして翌日、プラザホテルの宿泊者向けには、オプションで参加できる『語り部バス』ツアーがあります。朝9時から1時間のコースで、気仙沼の復興の現場を訪れ、当時の体験談を聞きながら復興への歩みを感じることができます。

まず訪れるのが気仙沼を一望できる安波山の麓付近に位置する気仙沼市復興祈念公園。津波火災等で壊滅的な被害を受けた鹿折地区・内湾地区を眼下に望み、地域の復興の様子を実感することができます。
帆-セイル-の形をした高さ10メートルのモニュメント「祈りの帆(セイル)」は復興祈念公園アイデアコンペの入賞作品を融和してデザインされたもので、復興祈念の象徴としてつくられました。

このほか、公園内には犠牲となった方々の名前を刻む銘板や、震災の記憶を想起させ、語り継ぐための「伝承彫刻」が配置されており、どなたでも訪れて、追悼の気持ちを寄せることができます。

所要時間
30分
所在地
気仙沼市陣山264
お問合せ
0226-22-3401
HP
気仙沼市復興祈念公園HP


そして、バスは阿部長商店の創業者である阿部氏の旧自宅へ。震災発生時に自宅のらせん階段を登り屋上で約30名が命を守ることができたことから、この場所を「命のらせん階段」と呼び、教訓を次世代へ伝承するべく保存することにしたそうです。震災を体験したホテルスタッフの体験談なども交えながら当時の状況に思いを馳せます。

おわりに

いかがでしょうか?こうして、1泊2日の「震災から今までを知るモデルコース」は終了となります。
2011年の記録と現在のまちの様子を見比べることによって、そこからの時間経過と共に、この地に暮らす人々が一歩ずつ復興への歩みを進めてきたことが感じられます。どの町にも起こりうる災害のこと、当時と現在のこの町の姿を通して、海と生きるこのまちのことを知っていただければと思います。